・お祭り用語集

・上若組【かみわかぐみ】
  
祭礼に参加する四組の一つ。
通称、「上」(かみ)。

構成する町内:若葉・外若子(牛久保1区)、岸(牛久保2区)、内若子(牛久保3区)
主な出し物:隠れ太鼓、囃子車、ダシ。

 

・西若組【にしわかぐみ】

祭礼に参加する四組の一つ。
通称、「下」(しも)。「下中組」(しもなかぐみ)ともいわれる。

構成する町内:中町(牛久保4区)、下町(牛久保5区)
主な出し物:隠れ太鼓、囃子車、ダシ


・神兒組【みこぐみ(かみこぐみ)】

祭礼に参加する四組の一つ。
通称、「裏町」(うらまち)。
  
構成する町内:伊奈口(牛久保6区)、外市場(牛久保7区)
主な出し物:神兒舞、ダシ


・笹若組【ささわかぐみ】

祭礼に参加する四組の一つ。
通称、「寺町」(てらまち)

構成する町内:八幡口(牛久保8区)
主な出し物:笹踊、ヤンヨー神、ダシ


・祭事長【さいじちょう】

上記の各組を構成する町内から原則一人が選出される氏子総代の、代表者。
神幸祭の出発、解散等、祭事長の指揮の下、厳粛且つ盛大に祭礼が執り行われる。


・総長【そうちょう】

各組祭礼青年の代表者。
大変な重責であり、名誉でもある。

・年行司【ねんぎょうじ】

各町より順番に祭礼に参加する人々。
笹若組では主にヤンヨー神。他三組は主にお車の曳き廻しを担当する。
その他、交通整理等、縁の下の力持ち的な存在でもある。
なお、各組に代表である年行司長が選出される。

 

 

※画像:上より、上若組・西若組・神兒組・笹若組の年行司(の後ろ姿)。
 

・獅子頭【ししがしら】
 
神幸祭の中心となる御神体。
通常は御旅所である天王社に納められているが、
宵祭に獅子頭を天王社から八幡社にお迎えし、本祭に天王社へお返しする。
神幸祭では宮役と呼ばれる役員2名に大切に担がれ運ばれる。

 

 

 

・ダシ【だし】

各組のシンボルと言うべき纏(まとい)の様な形状のもの。
所謂、屋台とは異なる。
上の部分をダシ(陀志)、その下の吹流し部分を馬簾と呼ぶ。

上若組のダシ飾りは、千成瓢箪に五七の桐。西若のそれは、御幣に五七の桐。同じく神兒若は、御幣に地紙。笹若は、御幣に笹竜胆である。
  
それぞれのダシはダシ持ちと呼ばれる祭礼青年から選出された2名の若者が交替で捧持し、神幸に随伴する。

 

 

※画像:上より、上若組・西若組・神兒組・笹若組のダシ。

 

 

・渉り【わたり】
  
先行する組の総長、副総長が、続く組の総長、副総長に挨拶をする。
「例年通りお先に参ります」「御念に入ります」が通例である。
その他、不測の事態の連絡に使う事もある。


・衝き上げ、衝き廻し【つきあげ、つきまわし】
  
各会所、町内役員等に敬意を表するもので、衝き廻しは会所や役員宅の前などで捧持したダシをおろし、三回半回転させ、捧持し、前進する。
衝き上げは衝き廻しを略式化したもので、捧持したダシを役員宅の前などでおろすと、直ちに捧持するものである。


・お車【おくるま】

一般に「屋台」等と呼ばれている祭車を牛久保では「お車」と呼ぶ。

若葉祭には五台の「お車」がだされ、いずれも四輪で四本柱で屋根を支える。う
ち二台は大山車(おおやま)と呼ばれる二層のもの。他の三輌はいずれも一層で、一
台は神兒車(みこぐるま)、他は囃子車。囃子車のうち一台は四本柱で支えられる屋
根は切妻、ほかは大唐破風だ。

※画像:上より、上若組大山車(左)と西若組大山車(右)・神兒車・上若組囃子車・西若組囃子車。

 

 

・晩ならし【ばんならし】

祭礼前日、会所の飾り付けも終了した夕方、各組会所等で行う所謂リハーサル。
これから祭礼が始まるという宣伝も兼ね、会所の戸も開けられ一般公開する。



・うなごうじ【うなごうじ】

若葉祭の通称「うなごうじ祭」である。諸説あるが、未だ意味が分かっていない。
「うなごうじ」は「尾長蛆」のこの地方の方言と言われているが、「うなごうじ」を旧宝飯郡で「尾長蛆」の方言とする資料はない。

・大山車曳き【おおやまひき】

本祭午前中、上若組が内若子と中町の境から八幡社まで祭礼青年と年行司が「梅ヶ枝節」を唄いながら大山車を曳き廻す。
大山車では隠れ太鼓が演じられる。
狭い旧伊那街道を東三河最大級の大山車が軒を掠めて行く様は圧巻である。
なお、西若組の大山車曳きは、道路事情の悪化から中断されている。



 

・俄【にわか】

「仁輪加」「仁笑加」とも表記。
宵祭の午前中、祭礼青年が仮装をして各家々の前で趣向を凝らした踊りを披露しながら、祝儀を貰う。

 

※画像:上より、平成24(2012)年度の上若組・西若組・神兒組・笹若組・ヘタの俄。

 

 

・ヘタ【へた】

定年を迎えた祭礼青年の事。
四組の全ての同級生が集い、宵祭は終日俄を行う。
宵祭の終盤、趣向を凝らしたパフォーマンスが見られるのが最近の傾向。



・大黒屋【だいこくや】

かつて外市場にあった豪商、伊東家。神兒車建造等、祭礼に尽力したと伝え聞く。
大黒屋は明治に衰退し、いまでは大黒屋の直系が牛久保には居ないが、大黒屋の業務は番頭の白井氏が引き継いだ。

今でも白井氏の後裔が経営する白井カーテン前では各組ダシの衝き廻し、神兒舞、笹踊等が演じられる他、三ツ車終了後に伊東家菩提寺である養樹寺参道前に神兒車を留め置き、神兒舞を奉納する。

天保年間からの感謝の気持ちを忘れない牛久保の人々の心が今に伝わる。
祭の喧騒から離れた場所での神兒舞は、幻想的である。余り知られていないが隠れた名シーンである。



・四町廻り【よちょうまわり】

三ツ車が終了し、各組青年は他三組会所へ2名づつ代表者を送り、他組総長へ祭礼の成功の 祝辞を述べる無礼講である。
重責を果たした総長から笑みのこぼれる瞬間でもある。